2003年10月15日(水) 00時00分

『過払い年金返還を』社保庁かたりニセ電話 １５道府県相次ぐ （東京新聞）

　年金受給者らに社会保険庁の職員などを名乗り、現金をだまし取ろうとするニセ電話が全国十五道府県で相次ぎ、七件・約百四十三万円の被害が出ていることが十四日、同庁の調べで分かった。被害届を受けた各地の警察が詐欺事件として調べている。

　同庁によると、今年六月から今月十日までに栃木県や千葉県、愛知県などの社会保険事務所などに、計九十件のニセ電話の相談が寄せられた。

　最多は福井県の五十件で、うち四件は「年金の払いすぎがあったので、指定口座に振り込むように。振り込まない場合、次回の年金支払いを停止する」などと脅され、現金を振り込んでいた。　　同庁では今年六月に厚生年金の多額な支給ミスが発覚し、過払いの対象者に返還を求めている。ニセ電話はこうした動きに便乗した疑いもあり、同庁は「電話で振り込みを依頼したり、手数料を徴収することはない。不審な場合は、社会保険事務所に連絡して」と注意を呼びかけている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031015/mng_____sya_____011.shtml