2003年10月15日(水) 20時19分

＜オウム裁判＞運転手役の被告、無期懲役が確定　地下鉄サリン（毎日新聞）

　地下鉄サリン事件の運転手役として殺人罪などに問われたオウム真理教（アーレフに改称）の元幹部、北村浩一被告（３５）に対し、最高裁第２小法廷（梶谷玄裁判長）は１４日付で、上告を棄却する決定を出した。無期懲役の１、２審判決が確定する。地下鉄サリン事件の実行グループで、判決が確定したのは、サリン散布役として殺人罪などに問われ無期懲役判決を受けた林郁夫服役囚（５６）に次ぎ２人目。

　北村被告側は「殺意はなく、指示に従っただけのほう助罪にとどまる」と主張し、量刑が重すぎるとして上告していた。逮捕後に教団を脱会したが１審公判中に撤回し、松本智津夫（麻原彰晃）被告（４８）への帰依を表明した。

　１、２審判決によると、北村被告は１２人の死者が出た９５年３月の地下鉄サリン事件で、地下鉄丸ノ内線の電車内にサリンをまいた広瀬健一被告（３９）＝１審死刑、控訴中＝を乗用車で送迎した。また、同年３〜４月、目黒公証役場事務長、仮谷清志さん拉致事件で指名手配されていた信者をかくまい、逃走を助けた。【清水健二】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031016-00000042-mai-soci