2003年10月15日(水) 18時10分

慈恵会医大の３医師起訴　未熟なのに腹腔鏡手術（共同通信）

　東京慈恵会医大青戸病院（東京都葛飾区）で昨年、前立腺がん摘出のため腹腔（ふくくう）鏡手術を受けた千葉県の男性患者＝当時（６０）＝が死亡した医療ミスで、東京地検は１５日、業務上過失致死の罪で主治医だった長谷川太郎容疑者（３４）ら医師３人を起訴した。
　手術を許可した上司の診療部長（５２）と輸血を担当した別の医師２人も書類送検されたが「事故を防ぐため、ある程度の対応はしていた」としており、近く不起訴処分とする方針。
　長谷川被告らは「前立腺がんの腹腔鏡手術の経験はなく、失敗するかもしれないと思ったが試してみたかった。申し訳なかった」と起訴事実を認めているという。
　ほかに起訴されたのは執刀医の斑目旬（３８）、前田重孝（３２）の両容疑者。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031015-00000184-kyodo-soci