2003年10月15日(水) 19時10分

適応外使用に一部保険適用　国際的評価高い薬が対象（共同通信）

　薬事法で認められた効果以外の治療目的に医薬品を使う適応外使用について、厚生労働省の中央社会保険医療協議会（中医協）は１５日、国際的に効果が認められていれば、一部保険を適用する方針を固めた。
　現行制度では効能、効果に記された病気に薬を使った場合には医療保険が適用される。しかし、それ以外の病気については保険が適用されず、薬代など治療費はすべて病院や患者の負担となる。
　ただ、がんなど一部の病気では海外で効果が認められているのに日本では認められず、保険のきかない医療もある。このため患者団体からは、適応外使用への保険適用を求める意見が出ていた。
　今回決まった方針によると、保険適用の対象となるのは海外で承認された医薬品で、かつ国際的に信頼できる学術誌に科学的根拠を示す論文が掲載された場合に限る。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031015-00000207-kyodo-soci