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2003年10月12日(日) 00時53分

CATVブロードバンド、価格競争は望まず速度で勝負ZDNet

 米国でブロードバンドをめぐる顧客獲得競争が拡大する中、CATV企業は相次いで接続スピードの高速化に乗り出している。高速化がこの競争に勝つ一助になるとの考えからだが、この方向は誤っているのかもしれない。ライバルのDSL提供企業は速度では劣るにもかかわらず、積極的な値下げが奏功して人気拡大の様相を見せている。米国では現在、CATV接続が大差でDSLをしのいでいるが、スピードよりも価格を選ぶ新規加入者が増えればこの差は縮まりそうだ。

 市場調査会社In-Stat/MDRの統計によると、2002年末の時点で米国のDSL加入者は500万人、これに対してCATV接続の加入者は倍以上の1050万人だった。2003年末もこの差は維持される見通しで、DSL加入者は750万人、CATVは1330万人になるとIn-Stat/MDRは予測している。しかしこの予測は、最近相次ぐDSLの値下げを考慮したものではないといい、予測値を見直す可能性もあるという。

 接続の高速化はダイヤルアップ接続からブロードバンドへの移行を促す主な要因となっており、最も低速なブロードバンドサービスでもダウンロード速度は56Kbpsから256Kbpsへと高速化する。Web閲覧のイライラや、インターネット経由のファイルダウンロードの待ち時間は大部分、これでも十分解消できる。ただ、ビデオ閲覧やオンラインゲームの利用にはまだ十分とは言い難い。

 CATV各社は新規加入者向けに一時的な割引は提供しているが、価格戦争は望んでいない。ダイヤルアップ接続に比べて最大40倍の速度を提供することで、加入者には月額45〜55ドルの料金を払わせたい考えだ。

 これに対してSBC Communicationsがキャンペーンで提供している業界最安値のDSLプランは月額26.95ドル。速度はAmerica Online(AOL)の月額23.90ドルのダイヤルアッププランと比べると約5倍だ。SBCの料金は最初の1年間適用され、その後通常料金の39.95ドルとなる。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031012-00000010-zdn-sci