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2003年10月12日(日) 23時08分

<新型BSE>イタリアでも2頭 共同で感染ルートを解明毎日新聞

 茨城県で見つかった国内8頭目のBSE(牛海綿状脳症)感染牛と、病原体のたんぱく質「異常プリオン」の構造が同じBSE感染牛が昨年、イタリアで2頭見つかっていたことが12日、分かった。イタリアの感染牛はドイツ・ミュンヘンで開かれた国際プリオン病会議で「新型BSE」と認定された。厚生労働省の専門家会議で、これまでと様子が異なる「非定型的なBSE」とされた茨城の年齢1歳11カ月の感染牛も新型BSEの可能性が強まった。

 国内の専門家らは、イタリアと共同研究で、新型BSEの感染力や感染ルートなどの解明を急ぎたい考えだ。

 国際会議に出席した小野寺節・東京大教授によると、イタリアの2頭は10日に発表された。年齢は11〜12歳、異常プリオンの構造を示す画像パターンが従来型と明らかに異なった。異常プリオンの蓄積も従来型のような脳の延髄ではなく、前頭葉に多かったという。

 小野寺教授は茨城のケースと検査データを比較した結果、「プリオン構造の画像パターンが全く同じ」と判明した。茨城の感染牛については▽若い牛に特有のパターン▽感染初期に特徴的なパターン——などの見方も出ていたが、同会議では、イタリアと同じ新型BSEの可能性が強いとの意見で一致した。

 農水省は先月、国内のBSE感染源の一つとして、イタリアから輸入された肉骨粉を含む飼料の可能性を指摘した。8頭目も、こうした肉骨粉が原因となった可能性も出てきた。【江口一】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031013-00000032-mai-soci