悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年10月12日(日) 21時29分

伊でも異型BSE牛2頭 国内8頭目と同型か朝日新聞

 これまでと異なる牛海綿状脳症(BSE)感染牛とされた国内8頭目の牛(1歳11カ月)に関連し、昨年、イタリアでこの牛と病原体のたんぱく質・異常プリオンの構造が同じである可能性のある感染牛が見つかっていたことがわかった。ドイツで開かれた国際プリオン病会議で報告された。会議に出席した農水省の「BSEに関する技術検討会」の小野寺節・座長(東大教授)は「イタリアからは肉骨粉が輸入されており、共同研究で感染源の解明を進めたい」と話している。

 会議は8〜10日、ミュンヘンで開かれた。イタリア国立動物衛生研究所の研究者が、従来と違ったタイプのBSE感染牛2頭について発表した。2頭は11〜12歳といい、会議では今までのBSE症例とは別に新たな症例として認めたという。

 日本の8頭目の牛には従来とタイプが異なる異常プリオンが認められており、小野寺座長ら日本の専門家がこの牛のプリオンをイタリアの2頭と比較検討した結果、「国内8頭目と同じタイプのBSEである可能性がある」と判断した。技術検討会はさらに詳しく調べ、感染力や病原性の強さなどを調べるとともに、8頭目との関連を踏まえ感染源や感染ルートの特定を進める。

 技術検討会は先月、BSE感染源の一つとして、90年以前に輸入されたイタリア産肉骨粉の可能性を指摘しており、「イタリアと同じBSE感染牛が日本から出ても不思議ではない」とする専門家もいる。

 農水省は「国内8頭目と同じタイプかどうかも含め情報収集し、技術検討会で感染源などの調査をしていきたい」としている。(10/12 20:33)

http://www.asahi.com/national/update/1012/021.html