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2003年10月11日(土) 00時00分

点滴ミスが原因 遺族が病院などを提訴朝日新聞・

 鹿児島県川内市の済生会川内病院で治療を受けた男児(当時7)が死亡したのは、看護師が通常の16倍の速さで薬剤を点滴したのが原因として、同市在住の男児の両親と弟が10日、同病院と担当医師2人、看護師を相手取り、約1億9100万円の損害賠償を求める訴えを鹿児島地裁に起こした。会見で父親(26)は「ミスを隠そうという病院側の態度を許すことはできない」と訴えた。

 訴状によると、男児はせきなどで01年4月に同病院に入院。抗不整脈剤キシロカイン(リドカイン)の点滴注射を受けた。この際、担当の女性看護師が薬液を自動的に注入するポンプの設定を1時間あたり5ミリリットルとすべきところを誤って80ミリリットルにした。男児はすぐに全身けいれんを起こし、心肺が停止して意識不明の状態が続いた。意識が戻らぬまま昨年11月、転院先の大学病院で死亡した。

 同病院の馬場泰忠院長は「訴状が届いておらず詳しくはわからないが、誠に申し訳なく、法の判断に従って誠意を持って対処したい」と話している。
(10/11)

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news02.asp?kiji=3209