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2003年10月11日(土) 00時00分

BSE出生農家特定 『交差汚染』の可能性も 東京新聞

 非定型の牛海綿状脳症(BSE)感染牛が生まれた酪農家が十日、DNA鑑定で特定されたことを受け、これまで出生が疑われていた県北の酪農家三戸は飼育牛の移動制限対象から外された。また同居牛の特定が進んだため、大田原市の哺(ほ)育農家の全飼育牛も移動制限を解除。引き続き制限を受けるのは、出生農家の三十二頭と茨城県の食肉処理場に持ち込まれる直前に一時保管された南那須町の肥育農家の同居牛一頭の計三十三頭となった。

 問題の感染牛は二〇〇一年十月十三日に出生。その約一週間後、県北の家畜商が買い取り、市場を通して大田原市の哺育農家が購入。約七カ月間飼育され、昨年五月から今年九月までの一年四カ月は福島県葛尾村の肥育農家に預託された。その後、南那須町の肥育農家を経て、食肉処理場に出された。

 県BSE防疫対策本部では「肉骨粉の使用が禁止されたのは〇一年十月十五日。感染牛の出生時期と重なっており、牛の餌に肉骨粉が入った鳥の餌などが混ざる『交差汚染』の可能性も考えられる」と話している。

 県はこの日、県農協(宇都宮市本町)などを訪れBSE対策について説明に回るとともに、出生地の塩谷町役場で現地対策本部を開催した。 (大杉 はるか)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20031011/lcl_____tcg_____002.shtml