2003年10月09日(木) 21時56分

“０９０金融”容疑の業者を逮捕　県内初−−県警と徳島西署　／徳島（毎日新聞）

　知事に無登録で違法な高金利により金を貸し出していたとして、県警ヤミ金融事犯集中取締本部と徳島西署は８日、徳島市中吉野町４、貸金業「ヒルトン」経営、合力隆章容疑者（３８）を、貸金業規制法違反（無店舗）と出資法違反（高金利）の疑いで逮捕した。
　調べによると、合力容疑者は今年６月中旬、徳島市内の４０歳代の男性に法定金利（１日当たり０・０８％）の約２０倍を超える１週間２割の高金利で数万円を貸し付け、知事の許可を得ずに貸金業を営んだ疑い。
　合力容疑者は市内を中心に「１０万円までお届けします」などと書いたチラシを電柱などに張り、顧客を募っていた。偽名で契約したプリペイドカード式の携帯電話を使い、県内の数十人に２万〜１０万円を違法な高金利で貸し付けていたという。県警は全容解明を急いでいる。
　合力容疑者は、無店舗で携帯電話を利用して１０万円までの小口で現金を貸すいわゆる“０９０金融”。０９０金融の逮捕者は県内で初めて。
　また、徳島西署などは８日、今年８月と１０月、無登録で貸金業を営み、携帯電話を使い男性ら２人に現金計数万円を貸し付けるなどしたとして、徳島市川内町榎瀬、貸金業「京阪信販」経営、大原豊容疑者（３４）を、貸金業規制法違反（無登録）などの疑いで逮捕した。１０月逮捕の容疑は、９月に罰則が強化された後の同法の県内初適用。
　【津島史人】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00000002-mai-l36