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2003年10月09日(木) 22時29分

<オレオレ詐欺>四国銀行行員の機転で助かる毎日新聞

 「オレオレ詐欺」、機転で防いだ——9日午前11時半ごろ、高知市鴨部2の四国銀行鴨田支店(沢村譲二支店長)で、市内の80歳代の女性が、定期口座を解約し、東京都内の都銀の男性名義の口座に50万円を振り込もうとした。「お年寄りの口座解約は珍しいから、念のために……」と窓口の女性行員が支店長に連絡した。

 そのやりとりの約15分後に、今度は70歳代の女性が訪れ、同じ男性の同じ口座に180万円を振り込もうとした。「これは怪しい」と支店側が2人から事情を聴いたところ、流行の「オレオレ詐欺」の疑いが濃厚になった。

 同支店は高知南署に、経緯を通報。振り込み手続きを中止した。お年寄り2人は「行員さんの機転で助かった。感謝の気持ちでいっぱいです」と大喜びだ。

 同署は詐欺未遂事件として捜査している。調べでは、2人の女性宅には同日午前10時から同30分にかけ、孫を装った若い男から電話があり「もしもしおばあちゃん、僕、今東京にいる。車の事故に遭った。午後3時までにお金を振り込んで」と連絡があった。2人は言われた通りの金額を振り込むため、最寄りの同支店に行ったという。

 同支店の話では、80歳代の女性は定期口座の解約を窓口で告げた。詳しい事情を聴いたところ、「孫が交通事故に遭ってお金に困っている」と言ったため、「オレオレ詐欺」の可能性もあると取りあえず、すぐには振り込みをしなかった。一方、70歳代の女性は自宅から持参した180万円をATM(現金自動受払機)から振り込むのにまごつき、行員が振り込み先の口座を確認した際、80歳代の女性が振り込もうとした口座と一致したという。

 2人の女性は見ず知らずだが、姓が同じ。ともに離れて暮らす、男の孫がいた。同署は、犯人は電話帳を元に手当たり次第に電話をかけたとみている。【柴崎達矢】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031010-00000070-mai-soci