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2003年10月09日(木) 15時05分

<血液製剤>輸血後に患者死亡 堺市の民間総合病院毎日新聞

 大阪府堺市の民間総合病院で9月下旬、入院していた女性患者(56)が赤血球製剤の輸血を受けた直後に容体が急変、死亡していたことが分かった。死因は細菌が感染して起こる敗血症で、輸血後の患者の血液から緑膿(りょくのう)菌が見つかった。製剤が汚染されていた可能性もあり、製剤を供給した日本赤十字社は同病院の報告を受けて調査を始めた。

 厚生労働省などによると、患者は9月19日に解離性大動脈瘤(りゅう)の手術を受けて入院。貧血のため22日朝、輸血を受けたが、輸血が終わるころから急に脈拍や血圧に異常が見られ、容体が急変した。患者は翌23日午後3時、死亡した。

 輸血後の患者の血液を培養して調べたところ、緑膿菌を検出した。緑膿菌は感染力は弱いが、抗生物質に比較的強いため、薬剤耐性菌が生じて院内感染を起こすこともある。日赤は、血液の入っていた血液バッグやチューブの提出を受け、調べている。

 製剤は、9月9日に行われた4人の献血でつくられ、計800ミリリットルあった。日赤には血しょうが残っており、緑膿菌で汚染されていないか検査している。【根本毅】

 病院側は「手術後は集中治療室で処置しており、輸血後、容体が急変した。院内感染の可能性はないと思う」と話している。担当医は赤血球製剤が緑膿菌で汚染されていたとみているという。

 日本赤十字社の日野学・血液安全課長は9日午前、東京都港区の日本赤十字社で会見し、赤血球製剤について「国内2カ所の専門機関に細菌の検出調査を依頼している。結果をみてからでないと評価できない」と述べ、調査結果が出るのは今月下旬以降との見通しを示した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00001070-mai-soci