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2003年10月09日(木) 15時54分

<フグ>ホルマリン問題で扱い高減少 高根の花に毎日新聞

 フグが値上がりの兆しを見せ始めている。養殖フグ生産量日本一の長崎県で今春、寄生虫駆除にホルマリンが使われていたことが発覚。厚生労働省が「安全宣言」しても、同県産養殖ものを控える動きがあるからだ。冬の鍋の主役には、今年は手が出ない?【三角真理】

      ●死活問題

 本格シーズンはまだ少し先。しかし、フグの価格がじわりと値上がりし始めている。東京築地魚市場ふぐ卸売協同組合によると、天然・養殖とも卸値は昨年より15〜20%ほど上がっているという。

 「ホルマリン使用の問題で、取引量が減っていることも原因の一つだと思う」と同組合の飯塚勝彦理事長。「高級魚のイメージが強かったフグだが、養殖ものが増えて一般にもなじみ深い魚になった。だが、流通量が激減して価格が暴騰するようなことになれば、業者は死活問題になる」

 発端は今年4月の長崎県の発表だった。01〜03年の間に県内のトラフグ養殖151業者のうち95業者が、寄生虫駆除のためにホルマリンを使っていた。その時点で、県内の養殖トラフグ計359万匹のうち、ホルマリン使用のフグは半数近い166万匹だった。

    ●気にしすぎ?

 ホルマリンの主成分はホルムアルデヒドで、吸入した場合については発がん性の危険が指摘されているが、口を通して体内に入る経口での発がん性の根拠は乏しいとされている。ただ、水産庁は薬事法に基づき、ホルマリンなど未承認医薬品について使用しないよう再三指導してきた。ところが、今回厚労省は「安全性に問題はない」(監視安全課)とした。

 実は、養殖トラフグのホルマリン使用問題は7年ほど前にも表面化したことがある。当時の調査の結果、天然ものとホルマリン使用魚の食べる部分のホルムアルデヒドは、共に多くが1ppm(最高6ppm)で差はなかった。ちなみに、天然のタラに100ppm、イセエビにも40〜50ppm含まれるという。「養殖トラフグで検出されたホルマリンが残留物質かどうか分からない。また、この数値をもって安全性に問題があるとはいえない」(同課)。つまり、今回の騒動は薬品名が強調されすぎということのようだ。

    ●イメージ大切

 問題の発覚以降、長崎県の養殖業者は対象魚の出荷を停止していたが、厚労省や県の「安全宣言」を受けて8月16日、解除した。対象魚を出荷する際に胸ひれの一部をカットすることやホルマリン使用の履歴書をつけるなどの対策も取った。

 しかし、フグの取引量日本一の南風泊(はえどまり)市場(山口県下関市)では、仲卸業者の組合が長崎産ホルマリン使用魚を取り扱わないことを決定した。「下関ふく」のブランドイメージを守るためだった。

 さて、これから寒くなってフグの季節である。東京・築地の大手ふぐ料理店「天竹」は、店内に「当店では天然フグを使用」という紙を張った。後藤武二社長は「うちは天然ものしか使っていないのでそもそも関係ありませんが、フグそのもののイメージダウンが心配です」と話す。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00001086-mai-soci