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2003年10月09日(木) 11時45分

上海で薬の格安店「経済薬房」が旋風 国営薬局も追随か朝日新聞

 中国語で「経済薬房」と呼ばれる薬の格安販売店が上海に出現し、価格破壊の大旋風を巻き起こしている。消費者の歓迎ぶりに、旧態依然の経営を続けてきた国営薬局も追随して値下げせざるを得ない情勢だ。上海市当局も「消費者の利益と既存薬局の経営改革のために」と、積極支持を打ち出している。

 引き金になったのは、江西省の民間企業「開心人」がこの春に開いた大型格安店。処方箋(せん)がいらない大衆常用薬を中心に「通常価格より平均45%安」の経済性が売りだ。広い売り場で買い物かごを提げて自由に選び、レジで支払うというスーパーマーケット方式。カウンターをはさんで、無愛想な店員とやりとりする国営薬局のような堅苦しさもない。

 経済薬房のひとり勝ち状態に、上海市当局はこの夏から、100以上の常用薬の公定価格を値下げ。国営薬局との価格差を縮めるのに躍起だ。この動きを、地元紙は「上海の薬小売市場の鉄のカーテンが開けられた」(外灘画報)と評する。経済薬房に警戒と反発を強めていた国営薬局も、会員制の優遇サービスを始めるなど、対抗策にでた。

 さらに数社が経済薬房の進出をうかがっており、上海市当局は申請から開店までの手続き日数を短縮する一方、売り場面積や出店数の制限をしない、扱う薬の種類を拡大するなどの措置をとる、と発表した。

 一連の動きに伴い、上海での常用薬の値段は「全体として1〜2割下がった」とみられている。市民が薬を購入する場合、一部を公的に補助する制度があるため、値下がりによって市当局には医療負担が減る利点もある。

(10/09 11:45)

http://www.asahi.com/business/update/1009/079.html