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2003年10月09日(木) 11時25分

輸血直後に女性死亡、緑膿菌で汚染か読売新聞

 大阪府内の医療機関で先月下旬、50歳代の女性患者が輸血を受け、翌日に呼吸機能が悪化して死亡していたことが9日わかった。

 患者の血液から緑膿菌が検出されたことから、医師は敗血症による呼吸機能不全が死因と判断し、日本赤十字社を通じて、厚生労働省に報告した。輸血した血液が緑膿菌に汚染されていたかどうかは不明で、日赤が調査している。

 報告などによると、女性患者は先月19日に循環器系疾患の手術を受けた。その後、22日に貧血治療で赤血球の輸血を受けた際、血圧が急速に低下し、肺に水がたまるなど呼吸機能が悪化。救命措置が施されたが、回復しないまま23日に死亡した。患者の血液から緑膿菌が検出され、医師は「輸血との関連が疑われる」と報告した。

 この医療機関の副院長は「院内感染や患者の体内にいた菌が増えた可能性も否定できないが、発症の状況から、輸血した赤血球が汚染していた可能性が高いのではないか」と話している。

 緑膿菌は人間の体内をはじめ、水周りなど環境中の広い範囲に存在している。健康な人は感染しても症状が出ないが、重病の患者など免疫機能が落ちた場合には敗血症などの原因になることがあり、院内感染を引き起こす代表格の一つとされる。最近は、抗菌剤の効かない耐性型が増え、対策が問題になっている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00000002-yom-soci