2003年10月08日(水) 17時48分

管理費滞納、迅速に対応　マンション標準規約を改正（共同通信）

　国土交通省は８日、分譲マンションの管理規約の指針となる「標準管理規約」の改正案をまとめた。管理組合の総会で決めるとしていた管理費の長期滞納者に支払いを求める訴訟を、理事会の決議で起こせることなどを盛り込んだ。国交省のホームページで公開し、３１日まで一般から意見を募る。
　滞納者への訴訟については、区分所有法で原則として総会の決議が必要としているが、別の方法を規約で定めることも認めている。改正案では通常年１回程度しか開かれない総会でなく、機動的に開催できる理事会の決議とすることで、迅速に滞納問題に対応できるようにする。
　マンションの適切な管理のため、これまで明確な規定がなく管理会社任せだったり、保管していないケースも多い修繕などの「履歴情報」を、管理組合が整理、管理することも新たに規定。施工業者や費用、工事個所、時期などの情報を次の修繕などの際、参考にできるようにし、スラム化を防止する。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031008-00000134-kyodo-soci