2003年10月08日(水) 14時38分

割れた給食食器でけが、製造業者らに賠償命令判決（読売新聞）

　奈良市の奈良教育大付属小で１９９９年２月、当時３年だった女児が、割れた給食用食器の破片で目にけがをしたとして、国と千葉県の食器製造業者ら２社に約１４００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が８日、奈良地裁であった。

　東畑良雄裁判長は「低学年も使う食器なのに、破片が飛び散る危険性を明示しなかった」として、業者２社に計１０４０万円の支払いを命じた。国への請求は棄却した。

　判決によると、女児は強化耐熱ガラス製の食器を運ぶ途中、床に落とし、飛び散った破片が右目に当たって、視力が下がるなどの後遺症を負った。

　東畑裁判長は「学校給食用の食器は小学校低学年も使用することを前提にした安全性を備えるべきだった」と指摘した。学校の責任は認めなかった。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031008-00000306-yom-soci