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2003年10月08日(水) 00時00分

BSE感染牛 枝肉など焼却開始 東京新聞

 茨城町下土師の県中央食肉公社で食肉処理されたホルスタイン種の雄が牛海綿状脳症(BSE)に感染していた問題で、県と公社は七日、感染牛の枝肉や内臓の焼却処理を開始した。しかし処理量が多いため、作業が終わるまでに数日はかかる見通し。県は焼却施設を公表していない。

 焼却処理の対象は枝肉、内臓、皮など計千五百五十キロ。先月三十日以降、公社の病畜棟で保管されていた。枝肉は解体された後、五−十五キロずつビニール袋に入れられ、トラックに積み込まれた。他へ感染しないようビニールには2%の塩素溶液がかけられていた。使用済みの作業着は焼却するという。

 トラックは午後五時すぎに公社を出発。この日は腐敗しやすい内臓などが積み込まれた。

 焼却処理場を非公表にした理由について、県生活衛生課食の安全対策室の村山正利室長は「公表すべきだという意見もあったが、受け入れ側の立場を配慮した」と説明している。

 また、県は畜産業者や食肉業者、流通業者がそれぞれ加盟する団体に対し、経過説明を行った。村山室長は「感染した牛は外部に流出していないことを特に説明している」と話している。 

  (佐久間 光紀)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20031008/lcl_____ibg_____001.shtml