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2003年10月07日(火) 01時28分

新型のBSEか、茨城に出荷の肉用牛の感染確認読売新聞

 厚生労働省のBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)専門家会議は6日、茨城県内の食肉処理場に持ち込まれた雄の肉用牛1頭(1歳11か月、ホルスタイン種)が、BSEに感染していたことが確認されたと発表した。

 国内で感染が確認されたのは、今年1月に北海道北見市の食肉処理場で見つかった雌に続いて8頭目。2歳以下で感染が確認されたのは国内初で、世界的にも珍しい。

 BSEの原因とされる異常プリオンを検出する確認検査で、その構造などが、これまで欧州や国内で確認された感染牛とは異なる世界で初めてのタイプである可能性が浮上し、専門家会議は今回の感染牛について、「非定型BSE」と判断。新型BSEの可能性を示唆している。

 国内では1頭目の感染牛が見つかった直後の2001年10月4日から、感染原因と疑われている肉骨粉の製造、出荷、輸入が停止されているが、この牛は、これらの対策を取った後の同年10月25日に生まれた。このため厚労省などでは、過去の7頭とは異なる感染ルートの可能性もあるとみている。

 新たに感染が確認された牛は、栃木県大田原市や福島県葛尾村で飼育された後、9月29日に茨城県茨城町の食肉処理場に出荷され、同県県北食肉衛生検査所で行われたスクリーニング検査(エライザ法)で、基準値を若干上回る程度の陽性反応が出た。

 このため、国立感染症研究所で、精度の高い確認検査が行われていた。感染牛は焼却処分され、市場に出回ることはない。

 ◆異常プリオン=人間をはじめ、牛など多くの動物の体内にもともとあるたんぱく質の一つ「プリオン」が、構造を変えて病原性を持ったもの。異常プリオンは、正常なプリオンを次々と異常型に組み替え、脳など中枢神経系に蓄積して、神経組織を破壊する。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031006-00000213-yom-soci