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2003年10月07日(火) 00時00分

家庭パソコンリサイクル・回収始まるパソコン回収・リサイクルの制度のチラシが張られた店頭=津市柳山津興のコンプマートで朝日新聞・

 家庭パソコンの回収・リサイクルが1日から始まったが、県内13市のうち名張市を除く12市は、これまで通り不燃ごみや粗大ごみとしての収集も続けている。メーカーの回収料金の決定が夏まで遅れ、広報も行き渡っておらず、住民にあまり制度が知られていないと判断した。1日以前に出荷されたパソコンはデスクトップ型の場合、消費者が1台7千円前後の費用を負担しなければいけないため、不法投棄を心配する声もある。リサイクルは一筋縄ではいかないようだ。

 名張市は13市の中で唯一、回収実施メーカーのパソコンは1日以降、引き取らず、収集もしないことにした。引き取りの申し込みがあった場合、メーカーに回収を依頼するよう、制度を説明することにしている。

 これまでは電話で粗大ごみとして申し込みがあれば、5台まで500円の料金で各戸まで行って引き取っていた。また直接処分場に持ち込めば100キロまで無料だった。今年度の場合、電話申し込みだけでも青山町と共同の処分場で月約20台のパソコン・ワープロを引き取っていた。

 しかし、業界団体の電子情報技術産業協会(JEITA)のホームページ(HP)にはまだ全メーカーの回収料金すら発表されていない。市広報でも事前に制度説明を載せようとしたが、間に合わず、1日から市のHPで紹介している状態。すんなり市民に新制度が受け入れられるかどうか不安だ。

 松阪市は1日以降、ごみ集積所にパソコンが出してあった場合、警告シールを張り、収集しないことにした。ただ、一定期間が過ぎても引き取り手が現れない場合は、収集する。「置きっ放しというわけにはいかない」。処分場に持ち込んで来た人には口頭で制度を説明するが、収集中止はしない。これまでデスクトップ型のパソコンのディスプレーは処分場へ直接持ち込んでもらい、その他は不燃ごみとして集積所で収集してきた。

 その他の市は当面は従来通り。来年度以降は収集中止も含めて検討している。津市は9月の広報で制度を紹介した。来年度の対応は決めていないが、「デスクトップ型の場合、回収料金が1台7千円程度かかる。不法投棄されないか心配」と担当者は話す。

 《パソコン回収》 不要になったパソコンは資源有効利用促進法に基づき、メーカーに回収を依頼し、メーカーから送られてくる専用の郵送伝票を使い、郵便局による戸口集荷か、郵便局に持ち込むかを選択し、発送する。ただし、1日以前に出荷されたパソコンの場合はユーザーが回収再資源化料金として本体とディスプレーを合わせ7千円程度の費用を負担する。同日以降出荷のパソコンは価格に費用が含まれている。(10/7)

http://mytown.asahi.com/mie/news01.asp?kiji=5110