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2003年10月07日(火) 00時00分

BSE発見 『風評怖い』と業者 東京新聞

 生乳の生産量が全国二位、肉用牛も六位を誇る畜産県・栃木に六日、激震が走った。これまで確認されたタイプとは異なるという“不気味”な牛海綿状脳症(BSE)が、栃木県北部生まれの雄のホルスタインから発見された。この牛は福島県でも育ち、茨城県で出荷されるところだった。栃木にとって発病面で、どの程度の関連性があるのか不明だが、関係業者からは早くも「風評被害が広がらなければいいが…」と不安が漏れた。

 大田原市の和牛を専門としている畜産業男性(54)は「また…」と一瞬言葉を失った。「農家は業者から買った餌を食べさせて育てているだけ。責任はないと思うのに、なぜですかね。最初のBSE騒動では二千万円の損害を受けた。風評被害が一番恐い。マスコミも騒がないでほしい」

 市内で肉牛と乳牛の両方を育てている畜産業女性(50)は「ようやく売れるようになってきたのにまたダメージを受ける。こうやってBSEと分かるということは、かえって安心だと思うが、そうは受け取らない消費者もいるから」と話した。

 「ちょっと待って、入らないで」。情報が断片的に入って来た県畜産振興課も同日午前から、ピリピリした雰囲気に包まれた。県内産牛がBSEと判定されたのは初だ。

 同課では、同日夜に厚生労働省が「非定型的な感染牛」と公表した以降も、山口幸志課長は緊張の面もち。「まだ国から連絡がないから」「外に出て」と話して、緊急会見の準備をしていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20031007/lcl_____tcg_____001.shtml