2003年10月07日(火) 02時22分

観戦予約番号　タカ値高騰　ネットで大量競売　転売目的？既に５６０件（西日本新聞）

　十八日に開幕する日本シリーズ福岡ダイエー—阪神戦の福岡ドーム開催分（四試合）観戦チケットについて、五日の電話予約開始直後からインターネットのオークションサイトに、チケット購入に必要な予約番号が大量に売り出されていることが分かった。転売目的でのチケットの大量入手はダフ屋行為とみなされ、各都道府県の条例に違反する。六日現在で既に約五百六十件の出品がある同サイト最大手のヤフー（東京）は出品者、参加者に注意を呼びかけている。

　五日午後八時に始まった電話予約は、開始直後から申し込みが殺到、ピーク時には一分間に五十七万本が集中するなど完売までの約二時間半にわたって混乱が続いた。

　電話予約は一回に一試合分（四枚）を受け付け。客は電話で入手した予約番号をコンビニエンスストアの端末機器などに入力後、代金を払ってチケットを購入できる。

　ヤフーのオークションサイトには、既に三日ごろから年間シート契約者の優先販売チケットなどが登場。五日夜以降は、予約番号の出品数が急増し、日本シリーズ関連チケットは六日現在で二千件を突破した。

　予約番号の入札状況は第１戦Ｓ席四枚分（計三万二千円）が十五万円、第２戦外野指定四枚分（計一万円）が八万円。いずれも購入時には別にチケット代が必要となる。一人で二十件以上出品しているケースや幻の可能性もある６、７戦の予約番号まで売り出されている。

　ヤフーの広報担当者は「過去にも予約番号の売買はあったが、これほど大量のケースは初めて。転売目的で大量に番号を入手した人がいるかもしれないが、今のところ大きな問題はなく、個々人に注意を呼びかけるしかない」。

　福岡県警は「番号のみの取引のため、現段階での摘発は難しいが、今後、入金したが、チケットが手に入らないなどのトラブルが起こる可能性は否定できない」と警戒を強めている。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031007-00000023-nnp-kyu