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2003年10月06日(月) 00時00分

参加型携帯サイト 高校生に人気朝日新聞・

イケテルコンテスト、恋愛術、うわさ話……


  東海地方の高校生らの間で、参加型の携帯電話サイトが話題になっている。一方的なダウンロードだけではなく、双方向型で自由に投稿できる点などが人気の理由だ。企画には高校生自身が参加する。出会い系サイトなどで事件に巻き込まれる問題も指摘される携帯電話のインターネットサービスだが、一方で、高校生の間ではコミュニケーションの道具としてすでに定着している。

双方向型で自由に投稿

運営会社の企画も担う


  携帯サイト「ハチャメチャ学園」(http://kohkohsei.jp)は、今年3月、東海地区の高校生を対象に開設された。一日当たり4万6千件のアクセスを記録したこともある人気ぶりだ。

  自由に投稿できる参加型サイト。内容は、身近な高校生らの美人、美男コンテストの「学校対抗!イケテル高校生コンテスト」、恋愛術を説くエッセーや恋の悩みが書き込まれた「恋愛駆け込み寺」、高校生の間でのうわさ話などを集めた「あるあるトリビア辞典」など……。



ハチャメチャ学園の画面


  一方的にダウンロードするだけの「着メロ」や「壁紙」などの従来のサイトとは違い、インターネットの双方向性を生かしコミュニケーションを重視した点が受けた。

  高校生らには、自分たちが知っている友だちが画面に登場することで、サイトを身近に感じられるのも魅力の一つだ。

  サイトを企画運営するのは広告会社「アイ・エヌ・ジー」(本社・東京)の名古屋支社。女子高生を中心とする若者向けの商品企画や宣伝などを業務とする。アンケートの形を利用して口コミで新商品の情報を広める手法が得意という。



サイトの企画会議のために毎日のように事務
所に顔を出す高校生もいる=名古屋市中区錦
3丁目のアイ・エヌ・ジーで


  高校生へのアンケート結果から、同支社独自の企画として携帯サイトを立ち上げた。夕方になると、学校を終えた高校生らが入れ替わり立ち替わり出入りする。名古屋市内の高校生ら約300人がアルバイトとして登録。うち約30人が「企画チーム」と呼ばれる中心メンバーだ。

  高校生にとっては、企画を練る楽しさがあるだけではなく、企画チームに参加すること自体が一種のステータスにもなるようだ。「友だちの間で知られているハチャメチャ学園を運営するトレンドリーダーというのが気に入っている」と、私立高校3年の男子(17)。

  携帯電話を利用した若者の実態に詳しい松田美佐・中央大学助教授(34)=コミュニケーション論=は「高校生にとって、学校という枠から離れ、友だちと集まって楽しむというのが魅力的なのは理解できる。教育現場でもインターネットの活用が進む。一律に携帯電話を禁止するのではなく、学校や地域が高校生にとって魅力のあるサイトを立ち上げることも必要ではないか」と話している。

(10/4三河版、近郊知多版、名古屋版)(10/6)

http://mytown.asahi.com/aichi/news02.asp?kiji=8169