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2003年10月06日(月) 23時30分

<BSE>茨城の肉牛1頭の感染を確認毎日新聞

 茨城県の食肉処理場で解体された1歳11カ月の肉牛のBSE(牛海綿状脳症)感染が疑われていた問題で、厚生労働省の専門家会議(座長、品川森一・動物衛生研究所プリオン病研究センター所長)は6日、これまでの感染牛と異なる特徴を持つ「非定型的なBSE」と結論付けた。国内で感染牛が確認されたのは1月23日以来8頭目で、2歳未満の感染牛は初めて。この牛の肉は焼却処分され、市場には出ない。

 専門家会議はこの牛の脳から異常たんぱくが検出されたため、BSEに感染していると結論付けた。しかし、たんぱくの画像パターンが典型的な感染牛とやや異なり、脳が海綿状になるなどBSE特有の組織学的変化も見られなかった。解体前に牛に異常は見られず、発症はしていなかったとみられる。

 品川座長は記者会見で「感染初期にはこのような特徴が出るのかもしれないが、データの蓄積がないので原因は分からない」と述べ、牛に実験感染をさせて初期の状況を調べるなどの研究が必要との考えを示した。

 今回の感染牛を除き、これまで国内で感染が確認された7頭の出生日は95年12月上旬〜96年4月上旬の4カ月に集中し、年齢はいずれも5歳以上だった。国内で2歳未満の感染牛が確認されたのは初めてだが、品川座長によると、1980年代後半にイギリスで、生後二十数カ月の牛がBSEを発症した例が報告されているという。

 出荷した福島県葛尾村の農家によると、この牛は栃木県の畜産会社に委託されて昨年5月から飼育していた。餌もこの会社から支給されていたという。「餌の中身は知らないが、トウモロコシなどが入っていたと思う」と話している。

 先月29日に茨城県中央食肉公社(茨城町)に運ばれて解体処理後、同県県北食肉衛生検査所の1次検査(エライザ法)で陽性と判定された。しかし、国立感染症研究所(東京都)で行った確認検査(ウエスタンブロット法)では、感染の判断がつかず、6日夕に専門家会議を開いていた。【須山勉】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031007-00000086-mai-soci