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2003年10月06日(月) 00時00分

生後23カ月牛が「非定型的」BSE 茨城で国内8頭目 東京新聞

 牛海綿状脳症(BSE)の全頭検査で感染の疑いがあるホルスタイン1頭が茨城県で見つかり、厚生労働省の専門家会議は6日夕「非定型的な感染牛」と確定診断した。国内の感染牛は8頭目で、1月下旬に北海道で確認されて以来約8カ月ぶり。

 「ウエスタンブロット法」による2次検査でBSEの原因となる異常プリオン(タンパク質)が検出されたが、専門家会議は「これまで確認されたBSEとは異なるものだった」とし、伝達性などを確認するため動物実験をする必要があるとしている。

 厚労省によると、この牛は2001年10月生まれの生後23カ月の雄で、過去の感染牛に比べて若い。9月29日に茨城県茨城町の食肉処理場に搬入され、同県県北食肉衛生検査所の1次検査で疑陽性となり、国立感染症研究所(東京)による高精度の確認検査でも感染が疑われた。

 福島県葛尾村の農家が02年5月から食肉用に肥育していた。それ以前は栃木県大田原市で飼われていたが、生産農家かどうかは未確認という。

 国内で感染が確認された過去7頭のうち、最も若い牛は生後64カ月だった。今回の牛は01年9月に千葉県で国内初の感染牛が確認された後に生まれていた。

 若い牛は異常プリオンがほとんど蓄積せず、ヨーロッパでは24カ月以上の牛を検査対象としているのが主流。海外でも2歳以下の例はほとんど知られておらず、ドイツで26、27カ月の確認例があるという。

 国内の感染牛は千葉県での初確認後、北海道、群馬、神奈川、和歌山各県で見つかっている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20031006/fls_____detail__061.shtml