2003年10月04日(土) 15時03分

＜ペースメーカー＞輸入会社が自主改修　出力停止の恐れ（毎日新聞）

　医療用具輸入販売会社「ソーリン」（東京都千代田区）は全国の医療機関５９施設に納入したイタリア製の植え込み型心臓ペースメーカー「ミニスイングＤＲ１」に不具合があったとして、医療機関に患者の経過観察（自主改修）を依頼した。東京都が４日、発表した。

　同社によると、改修対象は９９年４月から今年９月に出荷した３０９台。心臓病治療のため体内に埋め込み、心筋に長時間連続して電気刺激を与える医療器具で、海外で出力が停止した例があった。国内での発生例は報告されていないが、ペースメーカーへの依存度が高い患者で同じケースが起こると、心停止などの重篤な被害を受ける恐れがあるという。

　同社は９月３０日から納入先への情報提供を始め、１０月３日夜に「患者の経過観察を依頼した」と都健康局に報告した。【奥村隆】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031004-00001045-mai-soci