2003年10月03日(金) 20時40分

＜たばこ＞危険性警告の注意書き　０５年７月に大幅強化（毎日新聞）

　財務省は３日、喫煙の危険性を警告するたばこの箱の「注意書き」について、０５年７月から、包装の表の面と裏の面に、面積の３割以上の割合で掲載するよう義務付けると発表した。今月中に関係省令を改正する。「マイルド」「ライト」など、有害性の低い印象を与える銘柄は、健康への悪影響は変わらないことを示す文言を表示させる。

　注意書きは「喫煙は肺がんの原因の一つとなります」「妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります」「たばこの煙はあなたの周りの人、とくに乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします」など８種類。喫煙者が１年で全部に目を通せるよう１箱に表と裏に１種類ずつ計２種類を銘柄別に一定期間ごとに順番に表示する。

　財務省は同日、この内容を財務相の諮問機関の財政制度等審議会たばこ事業等分科会に報告した。分科会委員から「義務付けの時期が遅い」との意見もあったが、日本たばこ産業（ＪＴ）だけで１００種類以上、包装のデザインを変えなくてはならず、欧州連合（ＥＵ）が２年２カ月の猶予期間をおいたことも考慮し、１年９カ月後に実施することにした。

　ＪＴは「できるものから順次、新デザインに切り替えていく」としている。【塚田健太】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031004-00000049-mai-bus_all