2003年10月03日(金) 22時37分

買い手ない売買に約定通知　東証、初の株買いで対処（共同通信）

　東京証券取引所は３日、株式売買システムに障害が起き、売り注文を出した証券会社に、買い手がいないまま取引成立の約定通知が流れる不具合が発生したと発表した。
　東証は「取引の信頼性を維持するための緊急避難的措置」（鹿子島菊雄常務）としてこの株を買い取り、取引を成立させた。東証が直接株売買の当事者となるのは初めてで、速やかに売却する方針。
　東証の株式売買システムは２０００年５月から稼働しているが、同種の障害は初めて。原因は不明だが、東証は早急に究明して修復し、週明けの取引は通常どおり行うとしている。
　東証では７月にも売買注文の急増で相場を報道機関に流すシステムで遅延が発生しており、システムの信頼性が問われそうだ。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031003-00000261-kyodo-bus_all