2003年10月03日(金) 13時13分

医療器具：ドリル、きりに不具合　東京の製造会社が回収（毎日新聞）

　医療器具製造会社「瑞穂医科工業」（本社・東京都文京区）は３日までに、新潟県五泉市の工場で製造の医療用ドリルと錐（きり）に不具合が発生したとして製品の自主回収を始めた。対象となるのは９６年８月から今年７月までに製造されたドリル２７１本と錐２４３本。３０都道府県、９９の医療機関に納品した。

　ドリルは手動式で、頭がい骨手術で使用。穴が開くと回転が止まり、脳を傷つけない仕組みになっている。だが、今年９月１０日に埼玉県内の病院で実施された手術で、穴が開いても回転し、６０代の男性患者の硬膜に傷がつく事故が起きた。患者の体調に異状はなかったという。錐はドリルと共に使われる。同社では、同様の不具合が生じる可能性があるとして、自主回収することにした。【小畑英介】

［毎日新聞１０月３日］ ( 2003-10-03-13:13 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031003k0000e040066000c.html