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からしメンタイコ製造大手のやまやコミュニケーションズ（福岡市）が製造・販売していた「無添加辛子明太子」から、食品添加物の亜硝酸ナトリウムが検出されたため、２日までに商品約３万パックを自主回収していたことが分かった。福岡市は９月に、食品衛生法（表示義務）違反の疑いで工場を立ち入り調査した。
亜硝酸ナトリウムは、発色剤として使われる。福岡市によると、東京都と茨城県が９月に実施した食品検査で、食品添加物を一切使わない商品として販売されている「無添加辛子明太子」から、亜硝酸ナトリウムが検出されたという。
茨城県が検査した２検体からは、食品衛生法で定められた基準の１キロ当たり０．００５グラムを超える０．００７２グラムと０．００６６グラムが検出された。
茨城県と東京都から通報を受けた福岡市は９月２５日に同社から事情聴取。翌日、工場の立ち入り調査をし、現在回収した商品の検査をしている。
同社が独自に調査を行った結果、製造過程で使う調味液に亜硝酸ナトリウムが混入していたことが分かった。商品の回収とともに、「無添加辛子明太子」の製造を見合わせている。同社は「何らかの手違いで、本来、混入しないはずの亜硝酸ナトリウムが、調味液に入った。製造過程を精査したい」と話した。
この商品は３年ほど前から発売され、首都圏のスーパーを中心に全国で売られている。(10/02 20:16)