2003年10月02日(木) 12時43分

＜個人情報＞盗難？　区役所から書類３３０通（毎日新聞）

　横浜市の神奈川区役所で、個人・法人の住所や電話番号、預金残高など個人情報が記載された書類約３３０通を紛失していたことが２日、分かった。同区は被害に遭った人への通知も事実の公表もしていなかった。盗み出された可能性があるといい、神奈川署は窃盗事件として調べている。

　同区役所によると、紛失したのは、約１００人分の氏名や住所、電話番号などが書かれた「電話加入原簿・加入質権閲覧申請書の控え」と、約５０人分の預貯金残高や口座番号、銀行からの貸し付けの有無などについて記載された「預貯金照会兼回答書」など計約３３０通。いずれも納税が可能かどうか確認するために作成された書類だった。外部で使用された形跡は今のところ、ないという。

　昨年２月、担当の納税課職員が、自分の机の下の棚に保管してあったバインダーを確認した際に紛失に気付いた。同区は「捜査への支障を考えて公表しなかった」としている。

　横浜市では、００年２月に西区役所でも「給与支払報告書」約３３０枚がなくなり、一部が不特定多数の市民に郵送される事件が起きており、県警が関連を調べている。【安高晋】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031002-00001046-mai-soci