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８月に茨城県ひたちなか市の無職玉岡靖敏さん（当時２３）を殴って死亡させ、傷害致死などの罪で起訴された元同級生の男について、茨城県警笠間署が７年前に、玉岡さんからこの男を含む５人に殴られたという傷害容疑の被害届を受理していたにもかかわらず、放置していたことが３０日、分かった。県警は同日までに、５人を傷害容疑などで書類送検した。当時の捜査員から事情を聴き、必要ならば処分するという。
調べでは、５人は９６年１０月２２日、笠間市の駐車場で、当時高校生だった玉岡さんを殴って顔にけがをさせるなどした疑い。書類送検は時効まで１カ月足らずだった。
玉岡さんは今年８月、５人のうちの元同級生に暴行を受けて死亡した。９月に玉岡さんの父親が、７年前の事件の被害届の取り扱いを県警に問い合わせ、未処理が分かった。
県警は、捜査は容疑者の特定まで進んでいたのに、引き継ぎがなされないままだったことが原因とみている。笠間署の真家陽一署長は「誠に遺憾。指導を徹底して再発防止に努めます」とコメントした。(09/30 20:56)