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2003年10月01日(水) 00時00分

プリマハム 発覚恐れ切り替え画策? 東京新聞

 プリマハム(東京都品川区)による食品衛生法違反事件で、同社が昨年、アレルギー原因物質の卵白を含まないベーコンの製造を試みていたことが三十日、警視庁生活環境課と田園調布署などの調べで分かった。

 当時、同社は取引先のイオン(千葉市)との契約とは異なる卵白を含んだベーコンを使っており、同課などは契約違反の発覚を恐れ、ひそかに卵白不使用のベーコンへの切り替えを図ろうとしたとみている。

 プリマハムがイオンと製造委託契約を結んでいた「トップバリュ アスパラベーコン巻」に、契約と異なるベーコンが使われるようになったのは二〇〇一年六月。口蹄(こうてい)疫問題で豚肉が不足し、自社工場のベーコンが供給できなくなったため、下請けの食品加工会社(静岡市)に調達を任せるようになった。

 昨年四月のアレルギー表示制度の開始を前に、イオンからあらためて成分調査を依頼された当時の加工食品生産本部品質管理部長(49)=同法違反容疑で書類送検=らは、当初の契約に基づく自社工場のベーコンの成分書に卵白の記載がなかったため、イオンに報告できなかったとみられる。

 その後、プリマハムは同年七月から十月ごろにかけて、卵白不使用のベーコンの製造を試みたが、食感や色が卵白を使用したこれまでのアスパラベーコン巻に比べて劣るため、切り替えることができなかったという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031001/mng_____sya_____013.shtml