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2003年10月01日(水) 17時01分

日独4社に180億円の課徴金 防腐剤カルテルでEU産経新聞

 欧州連合(EU)の欧州委員会は1日、ドイツと日本の化学メーカー4社の計5社が17年にわたり食品防腐剤などに使われる化学製品で価格カルテルを結んでいたとして、うち4社に総額1億3840万ユーロ(約180億円)の課徴金を課すことを決めた。

 対象企業はドイツのヘキスト(現アベンティス)と日本のダイセル化学工業(大阪府堺市)、日本合成化学工業(大阪市)、上野製薬(同)、チッソ(東京都中央区)の計5社。チッソは証拠提出など欧州委の調査に協力したとして課徴金を免除された。

 欧州委によると、5社は1979年から96年まで、食品防腐剤などに使われるソルビン酸などの化学製品の価格や生産量でカルテルを結んで公正な競争を阻害し、消費者に損害を与えた。5社は95年時点で欧州市場の85%を独占していた。

 欧州委は違反や調査への協力度合いや期間、市場占有率(シェア)などを考慮して各社の課徴金額を算定。ヘキストが9900万ユーロ、ダイセル化学工業が1660万ユーロ、日本合成化学工業が1230万ユーロ、上野製薬が1050万ユーロだった。

 ダイセル化学工業や上野製薬、日本合成化学工業は米国でもソルビン酸をめぐり価格カルテルを結んだとして食品会社やニューヨーク州司法省から提訴されており、係争中の訴訟もある。(共同)

http://www.sankei.co.jp/news/031001/1001kei128.htm