2003年10月01日(水) 22時49分

住基ネットの危険性を強調−−小倉北区で平和を考える集い開く　／北九州（毎日新聞）

　第１５回「８・１５平和を考える集い」が２７日、北九州市小倉北区の毎日西部会館であり、福岡大名誉教授、石村善治さん（７６）が「民主主義破壊する住基ネット」をテーマに講演した。日本ジャーナリスト会議北九州支部、新聞ＯＢ会北九州、北九州マスコミ文化共闘会議共催。
　石村さんは今年１月、国や福岡県などに対し住民基本台帳ネットワークシステム（住基ネット）の運用差し止めを求めて福岡地裁に提訴。「住基ネット差し止め裁判を進める会・九州」共同代表の一人で、同会では８月の２次分を合わせて２４人が提訴している。
　講演では、住基ネットの仕組みと国の狙いを説明したうえで「国が行政のために勝手に番号を振るのは、国政の主体である国民を『国益』のための『道具』として扱っている。戦前・戦中は誰かがどこかで監視している気がしていた。監視社会ができると、自分の意見を表明する自由も奪われる」と、自らの体験を交えて懸念。思想・信条の自由と人間の尊厳を守る立場から住基ネットを否定した。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031001-00000007-mai-l40