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2003年10月01日(水) 03時04分

献血の輸血でHIV感染の疑い 厚労省、因果関係を調査朝日新聞

 関東地方の病院で今年3〜7月にかけて8人分の献血血液の輸血を受けた男性患者が、エイズウイルス(HIV)に感染していたことが、厚生労働省の調査で分かった。8人分の血液からHIVは検出されていないが、微量のウイルスが献血時の検査をすりぬけて男性に感染した疑いもあるとして、同省は1日、緊急事態に対応する血液事業部会運営委員会に報告する。

 輸血によるHIV感染が確認されれば、99年の高感度検査導入後、初めての感染事例となるが、同省は因果関係について慎重に調査を進めている。8人についても、感染の有無を確かめる。

 男性患者は腎障害のため貧血状態に陥り、5カ月にわたって計8人の献血者から採血された赤血球の投与を受けた。転院先の病院で今年9月、HIV感染が判明したという。性行為などによる感染の可能性は低いとして主治医から同月、同省に連絡があった。

 日赤の調査では、保管されていた献血者8人の血液からは、さらに感度を高めて再検査してもウイルスが検出されなかった。献血したのが感染直後で、ウイルスが検査で検出できる量まで増えていなかった疑いもある。

 赤血球のほかに、凍結保存できる血漿(けっしょう)についても追跡調査。3人分はウイルスの感染力をなくす処理をしていない新鮮凍結血漿として別の患者3人に使用されていた。そのうち1人はほかの病気ですでに死亡。残る2人は主治医と連絡をとって経過を調査中。5人分はウイルス処理をした血液製剤の原料に回る前だった。

 同省は男性患者のHIV感染や病状進行などの状況も継続して情報収集しており、さらに因果関係について調査を進める。(10/01 03:04)

http://www.asahi.com/national/update/1001/007.html