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2003年10月01日(水) 03時14分

<プリマハム>不正表示「下請けが原料変更」 HPで責任転嫁毎日新聞

 「プリマハム」(東京都)がアレルギー物質を含む原材料を正しく表示せず製品を販売した食品衛生法違反事件で、同社が不正表示発覚直後の今年2月以降、同社の指示で原材料を変更していたにもかかわらず、自社ホームページ(HP)で下請け業者が仕様を変更して表示にない材料を使用したことが原因と公表し続けていることが警視庁生活環境課の調べなどで分かった。

 警視庁は6月の家宅捜索で、貴納順二社長名の内部文書を押収。この文書は、不正表示が発覚した直後の2月26日付で管理職に配布されたもので、「豚原料の輸入が停止され、担当者が独自の判断で委託先に同一規格の原料を探してもらうよう依頼していました」と、同社の指示で原料を変更した経緯を記載していた。各職場の朝礼でも、この内容を社員に説明するよう指示していたという。ところが、HPは9月30日現在、訂正されていないままになっている。

 不正表示は、プリマハムに製造委託した流通大手「イオン」(千葉市美浜区)が自主検査で突き止め、2月1日に公表した。2日後、プリマハムはHPで「卵白の入らないベーコンを用いて製造していたが、01年6月以降、委託した業者が卵白の入ったベーコンに切り替えていた事実が判明しました」と発表した。

 プリマハム総務部は文書の存在を認めたうえで「2月26日の段階で新たな事実が浮かんだという認識はなく、HPを更新するにはいたらないと判断した」と話している。【田中義宏】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031001-00000147-mai-soci