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2003年09月30日(火) 15時08分

社説2 組織化進む外国人犯罪絶て日経新聞



 先週末発表された警察白書は、外国人犯罪者から見て無防備な日本社会の現状を生々しく描いて見せた。

 「泥棒で簡単にカネが稼げる」(コロンビア人の窃盗グループ)

 「刑が軽く刑務所はきれいで中国 の生活より楽」(中国人受刑者)

 「すりへの警戒心が薄く犯行が容 易」(韓国人集団すりグループ)

 外国人犯罪者の「ジパング(黄金の国)」となりつつある日本。それを裏付けるように外国人の犯罪が急増を続けている。警察庁のまとめでは、今年上半期の来日外国人の犯罪は検挙件数・人員とも前年同期を2割上回り、過去最悪を記録した。

 外国人犯罪の特徴として挙げられるのは、犯行が手荒で共犯者が多いことである。福岡市の一家4人殺害事件はその典型といえよう。福岡県警と中国公安当局が中国人留学・就学生3人の身柄を拘束し捜査中だが、子供まで殺害し遺体を海中に沈める残忍な手口が目につく。

 警察白書は、外国人犯罪者の組織化が進み、一部で暴力団との連携が見られることを指摘した。捜査当局は、外国に本拠のある国際犯罪組織の上陸を警戒してきた。加えて、来日外国人の中に新たな犯罪者集団が形成されつつあるとしたら日本の治安にとって由々しき事態である。

 小泉純一郎首相は所信表明演説で「世界一安全な国、日本の復活を実現する」と述べた。それには外国人犯罪の総合的な対策が不可欠だ。

 やみくもに来日外国人を排斥する風潮をあおることは厳に戒めるべきであろう。だが、20万人に上る不法滞在者が犯罪の温床となっていることは否定できない。勤労目的で来日した就学生が十分な収入が得られず犯罪に走る例も少なくない。警察、入管当局、自治体などが連携し在留管理を厳正にする必要があろう。

 捜査情報が得にくい外国人犯罪の特性を考えると刑事免責による供述取得、潜入捜査、おとり捜査などの新しい捜査手法も検討に値しよう。

 外国人犯罪者は、出身国に逃亡することが多い。出身国の捜査機関の協力がカギを握る。外国人犯罪の4割を占める中国とは治安当局間の定期協議が開催され、個々の事件での捜査共助も軌道に乗ってきた。恒常的な枠組みを考える時機にある。

 

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20030930MS3M3000R30092003.html