悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年09月30日(火) 00時00分

プリマハム書類送検へ 食品表示義務化で初 東京新聞

 「プリマハム」(東京都品川区)の製品に、アレルギー症状を引き起こす可能性のある卵白成分が含まれていながら表示されていなかった事件で、警視庁生活環境課などは同社の担当部署が、卵白成分が含まれていることを把握しながら、表示していなかった疑いが強まったとして三十日にも、同社と同社の管理職数人、静岡県内の製造委託先の食品加工会社と原料納入会社などを食品衛生法違反(表示義務違反)の疑いで書類送検する方針を固めた。昨年四月にアレルギー表示が義務付けられてから、同法違反容疑で立件されるのは全国で初めて。

 この製品は、プリマハムが大手スーパー「ジャスコ」を展開するイオン(千葉市)から委託され、一九九八年から製造していたアスパラベーコン巻き。今年二月、イオンの検査で卵白成分が見つかり、同社がプリマハムを同法違反容疑で警視庁に刑事告発。同課などは六月五日、同社や関連会社を家宅捜索し、押収資料の分析や関係者からの事情聴取を進めてきた。

 これまでの調べで、プリマハムは同製品の製造を静岡市の食品加工会社に委託。加工会社は当初、プリマハムとイオンが取り交わした仕様書に基づいて、プリマハム茨城工場で生産された卵白不使用のベーコンを使っていたが、二〇〇一年六月から静岡県内の業者が製造するベーコンに切り替えて使用していた。

 この業者のベーコンにはつなぎに卵白が使用されており、同課などは昨年四月にアレルギー表示が義務付けられて以降、プリマハムの管理職がこうした事実を確認していたにもかかわらず、製品に成分表示していなかった疑いが強まったとして、立件に踏み切る。

 イオンによると、アスパラベーコン巻きは昨年四月から今年一月まで約四十七万パックが販売されたが、健康被害などは判明していないという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030930/mng_____sya_____010.shtml