2003年09月30日(火) 00時00分

高速道無料化には否定的 首相答弁 （東京新聞）

　参院は三十日午前の本会議で、小泉純一郎首相の所信表明演説に対する各党代表質問を行った。首相は、民主党が衆院選のマニフェスト（政権公約）に盛り込んだ三年以内の高速道路料金無料化について「債務返済や維持管理、必要な道路の建設、税収が減ることも考えられ、収支のつじつまが合うか心配している」と述べ、実現は困難との認識を示した。

　首相はまた、日本道路公団の藤井治芳総裁の進退問題について「任命権者である国土交通相が適切に判断すべき事柄だ」と述べ、藤井総裁を更迭する方針を固めている石原伸晃国交相の意向を尊重する考えを示した。

　郵政民営化を衆院選での自民党公約とすることについては「公約を政権運営の基本方針として国民に訴えかける。官の構造改革の基本だ」と述べ、衆院選での党公約に掲げる考えを重ねて強調した。

　憲法改正についても、二〇〇五年までに自民党案をとりまとめる考えを示した上で、「国民的議論を喚起し、よりよい憲法をつくり、日本の発展に資していきたい」と述べた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20030930/eve_____sei_____001.shtml