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2003年09月30日(火) 13時41分

のぞみ増発…でも乗れない 高齢者ら向け割引切符対象外朝日新聞

 10月1日の東海道新幹線「品川駅」開業と同時に実施されるダイヤ改定で、東海道・山陽新幹線が「ひかり」から「のぞみ」中心のダイヤに変わることに、「ジパング倶楽部」などの割引切符を利用する中高齢者らが怒っている。割引切符が使える「ひかり」の本数が大幅に減るのに、JR東海と西日本がこれまで通り「のぞみ」利用を認めないことにしたからだ。

 ジパング倶楽部の会員資格は男性65歳、女性60歳以上。昨年度の会員数は全国で約146万人に上る。3670円の年会費を払えば、年20回までJR全線の運賃、特急料金とも2〜3割引きになる。

 ダイヤ改定で同新幹線(東京−新大阪)の1時間当たりの「のぞみ」の本数はこれまでの3本から7本に倍増。逆に「ひかり」は同6本から2本になる。東京−広島、博多直通の「ひかり」はなくなり、新大阪か岡山で乗り換える必要がある。JR東海と西日本は「ひかり」料金で乗れる自由席も「のぞみ」に3両新設するが、同様に割引対象外とする。

 「ジパング」会員の東京都内の男性(70)は「のぞみばかりのダイヤにしておいて、年寄りの旅行客はのぞみに乗るな、ということか」と憤る。

 ほかに、夫婦の年齢の合計が88歳以上になれば、グリーン車を乗り放題できる「フルムーン夫婦グリーンパス」や、外国人観光客向けの割安切符「ジャパンレールパス」なども「のぞみ」利用を認めない。

 いずれも旧国鉄時代から続く人気商品で、JR旅客6社の共通切符だ。92年の「のぞみ」導入時から、これらの切符には「のぞみ」が適用されなかった。

 JR東海と西日本は「のぞみがビジネス客で混雑する状況は10月以降も変わらない。ひかり、こだまも一定本数は走るので、割引切符の利用者にもさほど不便にはならないはず。時間に余裕がある方にはゆっくりと旅を楽しんでいただきたい」と理解を求めている。

(09/30 13:41)

http://www.asahi.com/national/update/0930/021.html