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2003年09月30日(火) 12時00分

「卵白使用」の文書押収、プリマハムを書類送検読売新聞

 プリマハム(東京都品川区)がアレルギー原因物質の卵白を表示せずに製品に使い、販売していた事件で、委託業者からプリマハムに対して卵白使用を示す書類がファクスで送られていたことが30日、警視庁生活環境課の調べで明らかになった。

 同課では、卵白入りを認識できたのに表示しなかったとして、同社と同社営業品質管理部部長(49)らを、食品衛生法違反(表示義務)容疑で東京地検に書類送検した。昨年4月にアレルギー原因物質の表示義務違反が規定された改正食品衛生法施行後初の摘発。

 プリマでほかに書類送検されたのは、同部課長(42)と係長(34)の2人。それに、委託業者の「かつ味食産」(静岡市)と「吉田ハム工場」(静岡県吉田町)と、両社の社長ら3人が送検された。

 調べによると、プリマハムと部長ら3人は昨年4月から今年1月にかけて、「アスパラベーコン巻」に使われたベーコンに、卵白が含まれていたことを知りながら表示せず、大手スーパー「ジャスコ」などを展開するイオンの子会社に約42万4000パックを販売した疑い。

 プリマハム側は、今年2月の問題発覚後も「卵白使用は知らなかった」と強調していたが、6月の警視庁の捜索で、「かつ味食産」の事務所から、プリマハムにファクスしていた卵白入りを示す規格書や卵白成分の表示方法を尋ねる書類などが押収された。

 部長らは最近になって容疑を認め、「卵白を使ったアスパラベーコン巻の味が好評だったことや、回収にかかる費用などを考えて、卵白を使用したまま表示しなかった」と供述しているという。

 アレルギー原因物質は、全国約1600の医療機関へのアンケート結果をもとに、食後1時間以内に呼吸困難など、アレルギー症例が多く起きた順に厚生省(当時)が選定した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030930-00000303-yom-soci