2003年09月29日(月) 11時50分

下関の市場も入荷せず　ホルマリン使用フグ（共同通信）

　全国一のフグ取扱量を誇る山口県下関市の下関唐戸魚市場の松村久社長は２９日、ホルマリンを使用した養殖フグの入荷を断念したと発表した。同市場仲卸協同組合（中尾隆之理事長）が２２日に、ホルマリン使用フグを一切取り扱わないことを決めていたため、「市場の円滑化を考えた」という。
　だが、「ホルマリン使用フグの安全は確認されている」としており、取り扱いを希望する仲卸業者には養殖業者を紹介して、直接、取引してもらうという。
　松村社長は「今後も消費者に安心して食べていただけるものを提供していきたい」と語った。
　ホルマリン使用フグの取り扱いをめぐっては、養殖業者との関係に配慮して取り扱う方針を表明していた市場側と、「下関のフグのブランドイメージと消費者のため」と取り扱いを拒否していた仲卸側で意見が対立していた。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030929-00000098-kyodo-soci