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2003年09月28日(日) 00時00分

青戸病院事件 血液不足は執刀医判断 東京新聞

 東京慈恵会医科大付属青戸病院(東京都葛飾区)で、前立腺がんの摘出手術を受けた男性患者=当時(60)=が死亡した医療過誤事件で、輸血用血液を管理する麻酔科医二人=業務上過失致死容疑で書類送検=が事前に血液を十分に用意していなかったのは、執刀した斑目旬容疑者(38)ら医師三人=同容疑で逮捕=の判断によるものだったことが二十七日、警視庁亀有署捜査本部の調べで分かった。

 調べでは、通常、出血が多いと予測される手術の場合、事前に日本赤十字社(日赤)に輸血用血液を発注するが、斑目容疑者らは同病院に保管していた「在庫血」で足りると判断。結局、止血作業などに手間取って大量の出血を招き、輸血用血液が足りない事態に陥った。

 斑目容疑者らは昨年十一月八日午前に始めた手術の際、止血作業が不十分で出血がひどくなった午後七時ごろから八時半まで、約八〇〇ミリリットルの在庫血を輸血に使用。在庫血を使い切った。

 その後も出血が続き、輸血用血液が足りなくなり、午後九時ごろ、日赤に一二〇〇ミリリットルの血液を急きょ発注、届いたのは約一時間後で手術終了の三十分前だった。患者の出血は尿と合わせ、約六〇〇〇ミリリットルに達した。

 一方、捜査本部は内視鏡を通じた手術のもようを記録したビデオを押収、詳しい分析を進めている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030928/mng_____sya_____010.shtml