2003年09月27日(土) 00時00分

コメ作況指数　いわき・中通り著しい不良（朝日新聞・）

　県平均の作況指数は９２の「不良」だった。７月の低温、日照不足でモミに実が入らない不稔の割合が平年に比べてほぼ倍になったことと、中通りを中心にわせ種にいもち病が予想以上に広がったことが原因と、東北農政局福島統計・情報センターではみている。

　作況指数を地域別にみると、いわきが８９、中通りが９０でいずれも「著しい不良」、会津が９８で「やや不良」となった。戦後最悪の不作となった９３年の同時期の作況指数は、浜通りが５５、中通り南部が６１、中通り北部が６７、会津が８５だった。

　７月の日照不足で、ひとめぼれなどのわせ種でモミの数が少なかったものの、生育が遅いコシヒカリでは天候の影響が比較的少なかったことからモミの数は平年よりやや多くなり、全体では平年並みだった。

　しかし、モミに実が入らない割合が、浜通りや中通りなどで特にひどく、県全体で平年値よりも７ポイント高い１３％になったこと、中通りを中心にタカネミノリなどのわせ種でいもち病が広がったことから、予想収量は県平均で１０アールあたり４９０キロと、平年より８％減の見込みとなった。

　今後の見通しについて福島統計・情報センターでは「１０年前は収穫期の作況指数が９月時点より悪化している。天候の状況にもよるが、今後、不良の状況が改善するのは考えにくい」としている。（9/27）

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4763