2003年09月27日(土) 00時00分

秋田魁新報、情報流出問題で紙面でお詫び（朝日新聞・）

　毎月２５０人分を掲載

　秋田魁新報の「お誕生おめでとう」欄に応募した人の詳しい住所など個人情報が広告主に流出していた問題で、秋田魁新報社は、２６日付の同紙で「毎月、無断で提供した」と報道した。また、広告局名で「目的外に流出し、応募者各位にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫（わ）び致します」とする「お詫び」文を掲載した。

　同社によると、流出したのは、応募をもとに広告局が一覧にまとめた名簿。紙面に掲載された情報以外に詳しい住所が記されている。本人に断りなく、００年３月から毎月、神社、写真館、ギフト業者など約５社に提供されていたという。

　毎月２５０人ほどの新生児が掲載されていたという。単純計算すれば、３年７カ月間に約１万人の情報が流出していたことになる。名簿には番地や集合住宅名まで記されていた。

　同社は、常務と、総務局、編集局、販売局、論説委員会幹部の計５人による調査委員会を立ち上げた。同欄に当初からかかわったＯＢや他の部署へ異動した社員から話を聞くという。委員の沓沢伸義総務局長は「事実関係と責任の所在を正確につかみ、早急に処分を決めたい」としている。

　同社には、２６日夕までに電話４件、電子メール３件の計７件の苦情が寄せられ、中には同欄の応募者を名乗る人もいたという。

（9/27）

http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=5070