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2003年09月27日(土) 15時35分

「止血できたと思った」 逮捕の慈恵医大病院医師語る朝日新聞

 東京慈恵会医科大学付属青戸病院(東京都葛飾区)で、内視鏡を使った前立腺がん摘出手術を受けた男性(60)が大量出血して死亡した事件で、業務上過失致死容疑で逮捕された執刀医の斑目旬(まだらめ・じゅん)容疑者(38)が警視庁の調べに「止血はできたと思っていた」と話していることがわかった。

 止血は不十分で、麻酔医師2人=ともに業務上過失致死容疑で書類送検=も適量の輸血をしなかったという。警視庁は、執刀医3人と麻酔医2人の連携が悪く、大量出血に気づくのが遅れたとみている。斑目容疑者は「自分には(内視鏡を使った前立腺がん摘出手術の)知識も技術も経験もなかった。止血に手間取ったのは事実です」と認めているという。

 調べでは、前立腺がんの摘出では、患部周辺の静脈から出血しないようにしなければならない。患部を摘出中に尿と一緒に大量の出血があり、麻酔医は「(より安全な)開腹手術にした方がいいのでは」と尋ねた。しかし、斑目容疑者が「止血は終わった」と説明したため、2人とも信用したという。

(09/27 15:35)

http://www.asahi.com/national/update/0927/024.html