2003年09月26日(金) 19時27分

オレオレ詐欺、未然に防ぐ　信金支店長に感謝状−−銚子署　／千葉（毎日新聞）

　◇「許せない犯罪」と注意喚起
　「オレオレ詐欺」を未然に防いだとして、銚子市笹本町の銚子信用金庫豊里支店長、小池新一さん（５２）に２５日、銚子署の垂幸雄署長から感謝状が贈られた。
　小池さんによると、８月２７日正午ごろ、支店を訪れた近所の女性（７１）が「孫が交通事故を起こしたので送金したい」と窓口の女子行員に話かけているのを耳にした。それによると、若い男性が「孫のオレだよ。交通事故を起こした。３０万円送って」との電話で、女性が「そんなに手持ちがないよ」と答えると、「１０万円でもいい」と言い、口座番号や名義を伝えたという。
　「オレオレ詐欺」と直感した小池さんのアドバイスで、支店から孫の自宅に電話をし、被害を防いだという。小池さんによると、この翌日にも「オレオレ電話」を受けたという高齢の女性から電話で送金の相談を受けた。口座番号なども前日のものと同一だった。このほかに２件の「オレオレ詐欺」に気付き、いずれも実害を免れたという。
　銚子署によると、銚子市西部の市内局番３３局の高齢者宅が主に狙われ、ピークの８月には毎日のように通報・相談の電話があったという。「高齢者の孫を思う心をもてあそぶ許せない犯罪だ。そんな電話があったら、必ず孫宅に電話で確認を」と注意を促している。【新沼章】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030926-00000005-mai-l12