架空団体名乗り「現金振り込め」年金受給者らにニセ電話相次ぐ（中日新聞）

2003年09月26日(金) 00時00分

　県内で二十二日ごろから、福井市内の年金受給者らに社会保険庁や年金管理センターなどの架空団体を名乗り、現金をだまし取ろうとするニセ電話が相次いでいる。福井社会保険事務局は「社会保険庁や社会保険事務所では電話で現金の振り込みを連絡することはない。絶対に応じないように」と注意を呼び掛けている。

　同事務局によると、二十五日までに県内の社会保険事務所や社会保険事務センター中央年金相談室に計三十件の相談が寄せられている。

　相談の中には実際に被害に遭った例も三件ある。年金受給者の女性（７７）は「年金を払い過ぎたので至急送金しなさい。返納しないと次回から年金は停止する」と男性の声で電話を受け、指定の口座に十万二千円を振り込んだという。

　また「日本年金調査」や福井市役所の職員を名乗り「あなたは年金を不正受給しているので二十五万円払い込むように。振り込まないと年金を止める」と脅したり「年金を返せ」と催促したりするケースも報告されている。

　架空団体の名称は「国民年金管理センター」「全国年金調査管理センター」などが使われている。

悪のニュース記事