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2003年09月26日(金) 12時34分

通常20分の止血処理に2時間以上も…逮捕の3医師読売新聞

 東京慈恵会医科大付属青戸病院で、男性患者(当時60歳)が前立腺がん摘出手術後に死亡した業務上過失致死事件で、逮捕された斑目(まだらめ)旬容疑者(38)ら医師3人が腹腔鏡下手術の際、通常20分程度で済む止血処置に手間取り、2時間以上もかけていたことが警視庁亀有署特捜本部の調べでわかった。

 その後も出血は続き、準備した輸血用血液が足りなくなった。特捜本部は、最初から開腹手術を行うか、早い段階で開腹に切り替えていれば、患者は死亡しなかったとみて調べている。

 調べによると、斑目容疑者らは、前立腺の表面にある毛細血管の束を結び直す止血処置に、約2時間かかったうえ、止血の状態も不十分だった。このため、出血が止まらず、準備した血液が足りなくなった。

 また、切断した尿道を再び縫い合わせる処置にも手間取り、最終的に手術法を開腹手術に切り替えていた。この結果、通常7—10時間で済む手術に、約13時間かかり、5リットル以上出血した。

 途中で、準備した輸血量が足りないのではないかと看護師が進言したが、そのまま手術は続行。立ち会った看護師は、「無謀な手術」「危ないのでやめて欲しいと思った」という。

 特捜本部は26日、逮捕した斑目容疑者ら医師3人を、業務上過失致死容疑で東京地検に送検した。また、当時診療部長だった助教授(52)ら3人を同容疑で書類送検した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030926-00000307-yom-soci